4種の根管形成手技の根管中心保持能力の比較

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「a comparison of canal centering ability of
four instrumentation techniques」

4種の根管形成手技の根管中心保持能力の比較

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

本研究の目的は根管保位に対するファイルの影響を、
手用ファイルと3種のエンジン駆動型NiTi製ファイルで比較することである.

独立した根管を有する成人下第一大臼・の近心根を曲度と形態に基づき
2根1組のペアにした。

根管長を、根管口から根尖孔まで11mmの長さで規格化した.

ペアにした歯の4根管を、3種のエンジン駆動型NiTi製ファイルprofile lightspeed, McXlM、
あるいは手用Flex・Rファイルのいすれかで、無作為に割リふられた管に対して、
根管形成した。

歯根を、改良型Bramante法を用い、備え何けた後、作業長から
1mm、3mm、および5mmの位置で断面化した.

すべての切片を、術前、30号で根管形成後、そして40号で最終的な根管形成を行った後に
ビデオ画像として録画した.

画像から、根管領域の変化および根管形成各段階における中心点を、コンビュータ分析した。
根管形成時問も記録された、データはANOVAを用いて解析された、

NiTi製ファイルシステムは、ステンレススチール製手用ファイルよリ根管の中心点をいっそ
う良好に保っていた。

どの検素断面においても、3種のNiTi製ファイルシステム間に有第差は認められなかった。
手用ファイルとのNiTi製による根管形成間の差は、30号よリ40号のファイルサイズ
でより顕著であった。

40号付近のサイズのファイルで根管形成を行った場合、
3種のNiTi製ファイルシステム間において、根管形成における有意差は認められなかった.

この論文より、エンジン駆動型のどのファイルシステムを使っても
同じように根管拡大を行うことができることが分かった。

高解像度CTにより評価された根管形成後の根管形態の変化

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Changes in root canal geometry after preparation assessed by
High-resolution computed tomography」

高解像度CTにより評価された根管形成後の根管形態の変化

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

根管の解剖学的形態は根管形成中に変化し、これらの変化は用いる術式によリ
おそらく異なってくるであろう。

そうした変化を根管形成前後の断面を計測することによりin vivoにおいて研究した。

今回のこの研究では、根管形成後の根管編における変化を評価するために、
非破県的に評価可能な高解像度CTを用いた.

マイクロスキャナを抜去歯6歯における18根管の解析のために用いた。

根管は、Kファイル、lightspeedファイル、
およびprofile04ロータリーファイルを用いた根管形成の術前・術後において
それそれスキャンされた。

特別な据え付け装置を用いることで、根管形成後の標本を
正確に再配置し、スキャンすることが可能であった。

それそれの根管の形成前後の表面積(deAinmmin mm)
体積(deItaVⅲmm)の相違は特注のソフトウェアを用いて計算された。

deItaVは、1.61土07の平均で、値の範囲は.064から2.86であリ、
一方、deItaAは4.16土2.63の平均で、値の範囲は072から9.66であった。

Kファイル、Lightspeedファイル、およびロータリーファイルのdelkavとdeltaaの平均値は、それぞれ298であった。

根管の解剖学的膨態と根管形成の影響は、さらに構造モデル指標と
the transportation of centers of massを用いて解析された。

本研究条件下では、術式それ自体よリも術前のいろいろな根管形状か、
根管形成中の変化にさらに影響を及ぼしていた。

したがって、根響の解割学的形態に対する根管形成器員の影響を比較する研究では、
術前の根青形状のディテールも考慮すべきであると考えられる。

マイクロCTによリ評価された4種の NiTi製根管形成手技の根管形態に対する影響

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「effects of four niti preparation techniques on root canal
geometry assessed by micro computed tomography」

マイクロCTによリ評価された4種の
Ni-Ti製根管形成手技の根管形態に対する影響

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

目的
本研究は、ヒト上顎大臼歯抜去歯から三次元的に再現された根管を用い、
4つの根管形成手技の効果を根管の体積と表面積に対して比較した。

加えて、マイクロCTデータを、4種の根管形成手技に関する
形態測のバラメータ描写のために使用した。

方法
マイクロCTスキャナは上顎大臼歯抜去歯の根管解析に用いられた。

NiTi製Kファイル、Lightspeedファイル、profile04および
GTロータリーファイルを用いた根管形成前と後に、標本をそれそれスキャンした。

象牙質削除量、根管の直線化、未形成領域の割合、
そして根管偏位の差を、持別に開発したソフトを用いて計算した。

結果
根管形成によリ、根管の体積と表面積は増大した。

形成された根管は、未形成の根管と比べて、有意な円形化、
径の増大化、および直線化を示していた。

しかしなから、どの根管形成テクニックを用いても、
根管表面積の35%以上がいまだ形成されないまま残っていた。

検索した3種の根管形態間に有意差が認められた。

一方で、根管形成手技による差はほとんど認められなかった。

結論
マイクロCTシステム解析では、4種の根管形成手技に差ははとんと認められなかった。

対照的に、根管形態の相違による多大な影響が示された。

根管形成の生体力学的側面について十分に理解するためには、
三次元的解析法を用いたさらなる研究が必要となる。

手用Ni-Ti製ファイル、エンジン駆動型Ni-Ti製ファイルおよびK-FIexファイルを用いた根管形成の比較

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「a comparison of root canal preparations using NiTi hand
NiTi engine-driven and K-flex endodontic instruments」

手用Ni-Ti製ファイル、エンジン駆動型Ni-Ti製ファイルおよび
K-FIexファイルを用いた根管形成の比較

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

本研究は、手用NiTi製ファイル、エンジン駆動型NiTi製ファイル、
および手用ステンレススチール製ファイルによる根管形成を比較するために
駆動型改良型Bramante法とテジタル減算ソフトウェアを用いた。

60根のヒト下顎大臼歯抜去園の近心根を、無作為に5群に分類した。

歯根は、透明レジンに包理した後、根尖部と根中央部において横断した。

実験詳Aにおいては、K-Flexファイルを用い
ターンアンドプル法で根管を形成した。

実験群Bにおいては、手用NiTiファイル(mity)を用い実験群Aと同様に
ターンアンドプル法で根管形成した。

実験群cはエンジン駆動型NiTi製ファイル(NTsensor)で形成した。

実験群Dは手用NiTi製ファイル(NT sensor lightspeed)および
手用NiTi1製ファイルはk-flexやmityファイルにより、

根管の偏位(トランスポーテーション)を有意に小さく(Pく005)、
根管中心を有意に保持し、

象牙物切削量も有第に少なく、そしてよリ円形に近く根管形成していた。

NT sensorとlightspeedによるエンジン駆動を用いた根管形成は、
手用ファイルよリ有意に早く根管形成できた..

この論文から エンジン駆動型のファイル形成の方が 手用ファイルより
早く根管拡大ができることが分かった。

湾曲根管を根管形成するための バランスドフォースのコンセプト

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「The balanced force concept for instrumentation of curved canals」

湾曲根管を根管形成するための バランスドフォースのコンセプト

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

根管の湾曲はつねに根管形成をややこしいものにしている。

そこで12年以上の試行錯誤の実験から開発したバランスドフォースのコンセプトを、
湾曲の影響を克服するための手段として提案する。

このコンセプトは根管の湾曲に関連して生じる望ましからざる過剰切削を
制御可能な力の大きさを用いている。

正回転は基準となる力の大きさを維持する手段となり、
そして逆方向へ回転することにより術者による有限制御が与えられる。

コンセプトの各ステップを、図表評価、数理計算、曲けモ-メント、
研究用根管、薄切歯、および臨床工ックス線写真として記録して本論文に示した。

そのコンセプトは、新設計のKファイルを導入することで、実現可能となる。

この論文から、湾曲根管にはバランス度フォーステクニックが有効であることが
分かった。