NiTi製ロータリーファイルの破折とその原因

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Rotary NiTi instrument fracture and its consequences」
Ni-Ti製ロータリーファイルの破折とその原因

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
歯内療法器具の破折は、普段の日常診療に多大な支障をきたす処置上の問題である。

Ni-Ti製ロータリ-ファイルの出現により このファイル破析という問題は、
おそらくNi-Tiという大きな技術的進歩を採用するに
相当な障害として際立ってくるであろう。

破折の発生頻度を最小限にするため、NiTi製合金破損の
メカニズムを理解しようとする数多くの研究か行われている。

このことは、器具のテサイン、プロトコル、
および製造法の点において変化をもたらしている。

加えて、経験、テクニック、そして能力という
術者に関する要因にも影響を与えているようにみえる。

本稿で提示する論文の評価から、われわれは、この偶発症の予防と対
処に関する臨床指針を導くこととする。

この論文からNiTiの技術的開発は進んでいるが、破折することがあることを考慮して使うことにします。

歯内療法用ニッケルチタン製ロータリーエンジンファイルの動的疲労と繰り返し疲労

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Dynamic and cyclic fatigue of engine-driven
rotary nickel-titanium endodontic instruments」

歯内療法用ニッケルチタン製ロータリーエンジンファイルの
動的疲労と繰り返し疲労

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

工ンジン駆動型ニッケルチタン製ファイルを試験するための適切な基準がないことは、
あらゆる領域におけるこれら器員のさらなる研究の必要性を意味する。

本研究は、3種のエンジン駆動型ニッケルチタン製ロータリー歯内療法用ファイル
(profile, hero, quantec)を検索対象とし、
根管形成中に器具に影響を与えた曲率半経に関する
動的破壊時間を評価し、さらに破折が生したときの
とテーバーに基づいたファイル径と
そのときの破析様相も評価した。

それぞれのファイル群と曲率半径にそれそれのサイスとテーパーか行きわたるように
10本のファイルを無作為に選び、計600本のファイルとした。

ファイルは毎分350回転の速度で、
模擬根管として焼戻して処理された綱曲線金型に揮入した。
5mmと10mmの2種類の曲率半得を用した。

すべてのファイルの破折までに要する時聞を記録し、
それぞれのファイルの破析面を電子顕微鏡で分析した。

曲率半径が、ファイルの破折抵抗性を決定する
もっとも有意な要因であるとわかった。
曲率半径か小さくなるにつれて、破折までに要する時間は短くなった。

ファイルのテーバーも破析時間の決定に重要であるとわかった。

直径が大きくなるほと、破折に要する時間は短くなった。

すべてのケースで、破析は、延性特性によるものであった。

こうして、ファイル破析の主原因は繰り返し疲労破析であることかわかリ、
この分野におけるさらなる解析や基準の設置が必要であることがわかった。

この論文を読んで、ファイルが少しでも変形した場合は すぐに捨てるように決めました。

ロータリーファイルによる根管形成  最終形成が根管解剖に及ぼす影響についてのマイクロCTによる評価

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「protaper rotary root canal preparation:
effects of canal anatomy on final shape analysed by micro ct」

protaperロータリーファイルによる根管形成
最終形成が根管解剖に及ぼす影響についてのマイクロCTによる評価

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

目的
術前形状のさまざまな根管を根管形成したときの ProTaper Ni- Ti 製ファイルの
相対性能を主価することを本研究の目的とした。

方法:
ヒト上顎大臼歯を、解像度36mのマイクロCTを用いて、
ProTaperによる根管形成前後にスキャンした。

根管を三次元的に再構築し、そして体積、表面積、厚み(直径)、
根管の変位(トランスポーテーション)、 および形成面で評価した。

根管体積の中央値に基づいて、 根管を、太い根管と狭窄根管に分類した。

比較は、 反復測定分散分析および Scheffe’ s post hoc testを用いて 、
広い根管と狭窪根管だけでなく、頬側近心根、遠心類側根、および口蓋根という
根管のタイプ間でも比較した。

結果
根管の体積と表面積は、近心類側根、遠心類側根、口蓋根において有意に同様な増加を示しており、
そして著しい根管形成の失敗は稀であった。

根尖の根管径と根尖から5mm歯冠側離れた部位の根管径では、

近心類側根において0. 38 mmから0. 65 mm へ、

遠心類側根に おいて0. 42mm から0. 56m mへ、

そして口蓋根において 0. 57mmから0. 79mmへ、それぞれ増加していた。

根尖部根管の変位(トランスポーテーション)は、 根管のタイプとは無関係に
0. 02mmから0. 4mmの変位量を示し、
太い根管は狭窄根管と比べて未形成領域の割合が有意に高かった(P <0. 05)。 結論 上顎大臼歯の根管は、in vitroにおいて 、大きな失敗なく ProTaper ファイルを用いて根管形成可能であった。 これらの ProTaper器具は、 幼若永久歯のような太い根管よりも、 むしろ狭窪した根管の形成に 用いたほうがより効果的かもしれない。 この論文より ロー最終形成が根管解剖に及ぼす影響についてのマイクロCTによる評価タリーファイルを使った根管形成は 有効であることが分かった。

種々の根管洗浄剤の存在下におけるRoot zxの精度に関するin vitro評価

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「an in vitro evaluation of the accuracy of the root zx in the presence of various irrigants」
種々の根管洗浄剤の存在下におけるRoot zxの精度に関するin vitro評価

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

本研究の目的は 、種々の根管洗浄剤の存在下におけるRootZXの精度を
in vitroにおいて評価することである。

本研究のin vitroモデルは、 Donnellyの記述によるもので、
水の代わり に0. 9%塩化ナ トリウムを入れて作成した凍結ゼラチンよりなっていた。

以下の根管洗浄剤 * ・エピネフリン8万分の1添加2%リ ドカイン、5. 25% 次亜塩素酸ナトリウム、
RCPrep、 EDTA 溶液、3%過酸化水素水、および Peridex 洗口液を試験した。

計30本の単根抜去歯を用いた。 種々の根管洗浄剤下における実験の測定値は、
実際の根管長と比較された。

電|気的根管長測定器RootZXは0. 31mmの範囲内で根管長を正確に測定すること、
そして検索した7種の洗浄剤に応じた根管長測定における差は ほとんどないことを
本研究データは示していた。

これらの結果は、 RootZXは歯内療法開業医において一般的に使用されている多岐にわたる洗浄剤を周える根管長測定に有用で、 多用途かつ正確な機器であるという考えを強く支持するものである。

この英語論文を読むことで 次亜塩素酸ナトリウム,EDTAを使っても、
根管長測定器の数値は変化しないことが分かりました。

電気的根管長測定器2機種を用いた作業長測定のin vivoにおける比較

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「in vivo comparison of workironic apex locatorsng length determination with two elect」
電気的根管長測定器2機種を用いた作業長測定のin vivoにおける比較

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

目的
2機種の電気的根管長測定器の精度を、
同一歯を 用いてのin vivoにおける比較を行うことを本研究の目的とした。

方法:
抜歯前に、異なる2種の電気的根管長測定器(Root ZX、および Raypex  5VDW)を用いて
20本の単根歯の作業長が測定された。

1機種目の電気的根管長測定器の使用時には、
測定器の画面が”根尖狭窄部” を示すまでファイルを進めた。

その後 、ファイルは、 取り外しや置き換えの可能な光硬化型コンボジッ ト製の鋳型に固定された。

この手順は、 同一歯において、 2機種目の電気的根管長測定器と
最初の実験とは異なるファイルを用いて、 繰り返し行われた。

その後 、それらの歯を抜歯し、そして根尖から4mmまでの根管を露出させた。
その後、光学顕微鏡下において、 もとの位置に復位させたファイルと
根尖部のデジタル写真を撮影した。

デジタル画像上にて、 各標本の最小半径と根失孔を記録した後 、
コンピュータプログラムを用いてこれらの位置からファイルの先端までのそれぞれの長さを測定した。

その後、2種の電気的根管長測定器を使用した2つの実験群の値は対応のある本検定により比較された。

結果:
根尖最狭窄部はRootZXの場合75%が、 Raypex 5の場合80%が土0. 5mmの範囲内に位 置していた。

対応のあるT検定によると、 根尖最狭窄部の決定に関して
それぞれの電気的根管長測定器間の統計学的有意差は認められなかった。

結論
作業長の決定に、電気的根管長測定器を用いることは、 信頼のおける方法である。
2種の電気的根管長測定器間の差に、統計学的有意差は認められなかった。

この英語論文からアクアデンタルクリニックで使っている ROOT ZXの信頼性は高いことが分かった。

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