手用Ni-Ti製ファイル、エンジン駆動型Ni-Ti製ファイルおよびK-FIexファイルを用いた根管形成の比較

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「a comparison of root canal preparations using NiTi hand
NiTi engine-driven and K-flex endodontic instruments」

手用Ni-Ti製ファイル、エンジン駆動型Ni-Ti製ファイルおよび
K-FIexファイルを用いた根管形成の比較

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

本研究は、手用NiTi製ファイル、エンジン駆動型NiTi製ファイル、
および手用ステンレススチール製ファイルによる根管形成を比較するために
駆動型改良型Bramante法とテジタル減算ソフトウェアを用いた。

60根のヒト下顎大臼歯抜去園の近心根を、無作為に5群に分類した。

歯根は、透明レジンに包理した後、根尖部と根中央部において横断した。

実験詳Aにおいては、K-Flexファイルを用い
ターンアンドプル法で根管を形成した。

実験群Bにおいては、手用NiTiファイル(mity)を用い実験群Aと同様に
ターンアンドプル法で根管形成した。

実験群cはエンジン駆動型NiTi製ファイル(NTsensor)で形成した。

実験群Dは手用NiTi製ファイル(NT sensor lightspeed)および
手用NiTi1製ファイルはk-flexやmityファイルにより、

根管の偏位(トランスポーテーション)を有意に小さく(Pく005)、
根管中心を有意に保持し、

象牙物切削量も有第に少なく、そしてよリ円形に近く根管形成していた。

NT sensorとlightspeedによるエンジン駆動を用いた根管形成は、
手用ファイルよリ有意に早く根管形成できた..

この論文から エンジン駆動型のファイル形成の方が 手用ファイルより
早く根管拡大ができることが分かった。

湾曲根管を根管形成するための バランスドフォースのコンセプト

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「The balanced force concept for instrumentation of curved canals」

湾曲根管を根管形成するための バランスドフォースのコンセプト

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

根管の湾曲はつねに根管形成をややこしいものにしている。

そこで12年以上の試行錯誤の実験から開発したバランスドフォースのコンセプトを、
湾曲の影響を克服するための手段として提案する。

このコンセプトは根管の湾曲に関連して生じる望ましからざる過剰切削を
制御可能な力の大きさを用いている。

正回転は基準となる力の大きさを維持する手段となり、
そして逆方向へ回転することにより術者による有限制御が与えられる。

コンセプトの各ステップを、図表評価、数理計算、曲けモ-メント、
研究用根管、薄切歯、および臨床工ックス線写真として記録して本論文に示した。

そのコンセプトは、新設計のKファイルを導入することで、実現可能となる。

この論文から、湾曲根管にはバランス度フォーステクニックが有効であることが
分かった。

根管形成用Ni-Ti製ファイルの繰り返し疲労試験

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「cyclic fatigue testing of nickel-titanium endodontic instruments」
根管形成用Ni-Ti製ファイルの繰り返し疲労試験

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

ライトスビードファイル破折時における根管の湾曲と動作速度の影響を測定することから、
根管形成用NiTi製ロ-タリーエンジン器具の繰リ返し疲労を検素した。

湾曲角度と湾曲半径の両方を測定可能な新しい根管湾曲度評価法が導入された。

湾曲角度30° 45°および60°そして湾曲半径2mmもしくは5mmという仕様の
6種のステンレススチ-ル製のガイド管で、湾曲根管を実験的に再現した。

30号と40号のライトスヒ-ドファイルは、ガイドチュープに挿入され、
そしてmangtrolトルクスピード計測計のロ金にファイルヘッドを固定した。

模擬様作荷重は10g/cmを適用した。

ファイルは、破析するまで750、1300、あるいは2000rpmの回転数で
試験装置のなかを自由に回転作可能であった。

破折時の破壊寿命を測定した。

破壊寿命は回転数の影響を受けなかつなファイルは先端部で破折せずに、
むしろガイドチュープの湾曲中心点に相当するファイル柄の最大屈曲点で破折した。

同一実験条件下では、30号ファイルと比べてよリ太い
40号ファイルのほうが有意に破壊寿命が短かった。

湾曲半径が5mmから2mmに減少した場合、
そして湾曲度が30。以上の場合も同様に破壊寿命が短くなることが、
多変量解析の結果より示された(Pく005、power=09)。

走査型電子類徹鏡を用いた評価は疲労破折の様式として延性破沂を示した。

これらの結果から、根管形成用Ni-Ti製ロータリーエンジン器具破折の目安としては、
動作速度よリも湾曲半径、湾曲角度、および器具サイズが重要であることがわかった。

本研究は、周期的疲労破壊の技術コンセプトを支持するものであり、
そしてNiTi製ロータリーファイルの規格化破壊試験を行うためには、
湾曲状態において動的なファイル操作を考慮して行うべきであると示唆している。

本研究結果は、根管形成評価の際には、ひとつの独立変数として湾曲半径の影響を考慮すべきであることを示唆した。

直線根管と湾曲根管における根管形成の比較

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「a comparison of canal preparations in straight and curved root canals」

直線根管と湾曲根管における根管形成の比較

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

ヒト単根永久歯の抜去歯を歯根の湾曲度に応じて分類した。

手用器具を用いて根管形成し 根管を断面観察したところ、
まっすぐな根管では湾曲根管に比べ より容易に円形状に根管形成されていた。

この英語論文を読んで、直線根管の方が形成が簡単であることが分かった。

profile 04 series29 NiTi製ロータリーファイルの 模擬根管における根管形成能

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Shaping ability of profile 04 taper series 29 rotary nickel-titanium instruments
in simulated root canals」

profile 04 series29 niTi製ロータリーファイルの
模擬根管における根管形成能

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
本研究の目的は、profile 04 series29NiTi製ロ-タリーファイルの
根管形硯能を測定することであった。

湾曲の角度と位置の異なった4種類の形状を有するように作
成された合計40の模擬根管を、
ステップダウン形成を用いてprofileファイルで根管形成した。

この2部構成レポートの第1部では、根形成時聞、ファイルの破損、
根管の閉塞、根管長の短縮化および三次元的な形成後の根管形態に
関するこのファイルの効率を述べる。

根管形成に要した時間は根管形状による有意な影響は受けなかった。
ファイルの破忻は生しなかったが、計52本のファイルが変形していた。

サイズ6のファイルがもっとも多数変形し、続いてファイルサイス5、3、
および4の順に変形の頻度か高かった。

根管の形状はファイルの変形に有意な影響を与えなかった。

いすれの根管もデブリーによる閉塞は生しておらす、
そして:根管形成による)作業長の短確化は平均0.5mm以下であった。

形成した根管の管腔内の様相は、はとんどの根管において明確なアビカルストップ、
滑らかな根管および見事に移行的なテーバーを呈していた。

Profile0.4series29NiTi製ロータリーファイルは速やかに根管形成し、
そして見事な三次元的形状を根管に作成した。

相当数のファイルが変形したが、本実験モデルの性質上、
そして設計上の固有の欠点のために、この変形現象か起きたかどうかの明確化はできなかった。

この論文を読んで、ロータリーファイルが変形することはあるが、根管形成には影響が無かった。
変形現象がおきれば すみやかにロータリーファイルを取り換えることを決めました。