歯内治療歯における垂直性歯根破折 36症例の臨床調査

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「vertical root fractures in endodontically treated teeth
a clinical survey of 36 cases」
歯内治療歯における垂直性歯根破折 36症例の臨床調査

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容
過去に発表された文献の32症例から収集したデータに沿って、 垂直性歯根破折を起こした36症例について臨床研究を実施した。

垂直性歯根破折は45歳から60歳の患者の臼歯でもっとも多く生じていた。

歯内療法を受けてから、その後 垂直性破折と診断されるまでの平均 経過時間は
およそ10年であるとわかった。
その所見および症状は 、たいてい、 歯周囲の付着歯肉に生じた1か所だけの深いポケットや、 しばしば腫脹と痩孔をともなうが、破折前周囲の軽度の痛みであった。

エックス線写真でもっともよく認められる所見は、 根尖周囲の量(かさ、ハロー)状の透過像である。

などなどを学びました。

垂直的性歯根破折を生じた歯内治療歯の評価

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「an evalutim of endodontically treatded vertically fractied teeth」
垂直的性歯根破折を生じた歯内治療歯の評価

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

本調査では、 垂直性歯根破折を生じた歯内治療歯92本を、
抜歯前後で臨床的・エックス線写真的に評価した。

上顎第二小臼歯(27. 2%)と下顎大臼歯近心根(24%)は、もっとも破折を生じた歯であった。

これら の破折歯の67. 4%において、 孤立した歯周ポ ケッ トが頬側に存在し 、
34. 8 %において、 瘻孔は根尖部よりも歯肉縁付近で須繁に出現した。

半数以上の症例で 、根の側方のエックス線透過像を認めるか、
あるいは根の側方と根失部の両方にエックス線透過像を認めた。

一般開業医は、本調査の破折歯92本のうち173のみ、 垂直性歯根破折と
正確に診断できた。

などの内容を勉強しました。

垂直性歯根破折の診断と原因

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Diagnosis and possible causes of vertical root fractures」
垂直性歯根破折の診断と原因

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

垂直性破折を起こした32症例を、
日常臨床で見受けられる垂直性破折の破折原因と診断所見を特定するために検討した。

2名を 除くすべての患者において、 骨欠損が存在し、そして探知可能であった。

大部分の患者(65. 63%)は軽度の痛みや鈍い不快症状を有していた。

75%は歯根膜腔の広範な拡大を示した。

本研究は、ガッタパーチャ側方加圧時の過度な力が本研究の破折歯84. 38%の原因であったと示次している。

2番目の原因はインレーやポス トを座洞へ無理に押し込むことや叩くことであった。
患者の大部分(78. 13%)は40歳以上であった。

9症例を除くすべて症例において、 処置は背患歯の抜歯であった。

などの内容を勉強しました。

新しいレジン系根管充填材で歯内処置された根管の破折抵抗性

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Fracture resistance of roots endodontically treated with
a new resin filling material」

新しいレジン系根管充填材で歯内処置された根管の破折抵抗性

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

緒言:

著者らは、ガッタパーチャもしくは新しいレジン系根管充填材を用いて充填された歯内療法処置歯の破折
抵抗性を評価した。

方法

著者らは、80本の単根管抜去歯を用い、以下の 5群に無作為に分類した。

ガッタパーチャを用いて側方加圧充填もしくは垂直加圧充填した群(グループ1 とグループ 2)。

新しいレジン系根管充填材を用いて側方加圧充填もしくは垂直加圧充填した群(グループ3とグループ4)。

根管充填を行わないコントロール和群(グループ5)。

標本は、 湿度100%で 2週間保管し、ポリエステルレジンに固定後、破壊荷重試験に供された。

結果

著者らは、 実験群間における統計学的有意差(Pく0. 05)を見出した。
新根菅充填材使用群は未充填のコントロール群と比べて破壊荷重の平均値が高く、
そしてガッタパーチャ使用群はコントロール 群と比べて低かった。

しかし、 (上記の結頻に)有意差は認められなかった。 使用した根管充填の術式にかかわらず、
新根管充填材使用群はガッタパーチャ使用群よりも有意に破折荷重の平均値が高かった。

結論

新レジン系根管充填材を使用して根管充填すると、 標準的なガッタパーチャ充填法と比較して、 歯内治療
を行った単根抜去歯の破折抵抗性は 、において増加した。

四床的な意味: 本研究結果が、新レジン系根管充填材を用いると歯の破折抵抗性が増加することを提示できたように、その新レジン系根管充填材の破折抵抗性以外の特性が、ガッタパーチャ根管充填材の特性と比較してさ
らに良好なものであるならば、 ガッタパーチャに取って代わるべき材料として考慮すべきである。

などの内容を勉強しました。

根管治療を受けた歯の修復に関する生体力学的考察

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Biomechanical considerations in restoring endodontically treated teeth」
根管治療を受けた歯の修復に関する生体力学的考察

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

歯科診療における種々のコンセプトが、 歯内療法後の歯の修復のように、 適切な考証なしに確立してしまって
いる。

いくらかの研究者や歯科医師は、歯根を強化するために行うボスト修復を強く推奨している。

他の研究では、ポストは歯根を実質的に弱くするので、
ポスト修復を避けるべきであると述べている。

さらなる取り組みでは、 ポストは中合時の破折抵抗性を改善せず、 修復を維持できないと示唆している。
そこで本稿では、生体力学的な問題を分析し、推奨される臨床的対応を示す。

などなどを学びました。