直線根管と湾曲根管における根管形成の比較

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「a comparison of canal preparations in straight and curved root canals」

直線根管と湾曲根管における根管形成の比較

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

ヒト単根永久歯の抜去歯を歯根の湾曲度に応じて分類した。

手用器具を用いて根管形成し 根管を断面観察したところ、
まっすぐな根管では湾曲根管に比べ より容易に円形状に根管形成されていた。

この英語論文を読んで、直線根管の方が形成が簡単であることが分かった。

profile 04 series29 NiTi製ロータリーファイルの 模擬根管における根管形成能

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Shaping ability of profile 04 taper series 29 rotary nickel-titanium instruments
in simulated root canals」

profile 04 series29 niTi製ロータリーファイルの
模擬根管における根管形成能

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
本研究の目的は、profile 04 series29NiTi製ロ-タリーファイルの
根管形硯能を測定することであった。

湾曲の角度と位置の異なった4種類の形状を有するように作
成された合計40の模擬根管を、
ステップダウン形成を用いてprofileファイルで根管形成した。

この2部構成レポートの第1部では、根形成時聞、ファイルの破損、
根管の閉塞、根管長の短縮化および三次元的な形成後の根管形態に
関するこのファイルの効率を述べる。

根管形成に要した時間は根管形状による有意な影響は受けなかった。
ファイルの破忻は生しなかったが、計52本のファイルが変形していた。

サイズ6のファイルがもっとも多数変形し、続いてファイルサイス5、3、
および4の順に変形の頻度か高かった。

根管の形状はファイルの変形に有意な影響を与えなかった。

いすれの根管もデブリーによる閉塞は生しておらす、
そして:根管形成による)作業長の短確化は平均0.5mm以下であった。

形成した根管の管腔内の様相は、はとんどの根管において明確なアビカルストップ、
滑らかな根管および見事に移行的なテーバーを呈していた。

Profile0.4series29NiTi製ロータリーファイルは速やかに根管形成し、
そして見事な三次元的形状を根管に作成した。

相当数のファイルが変形したが、本実験モデルの性質上、
そして設計上の固有の欠点のために、この変形現象か起きたかどうかの明確化はできなかった。

この論文を読んで、ロータリーファイルが変形することはあるが、根管形成には影響が無かった。
変形現象がおきれば すみやかにロータリーファイルを取り換えることを決めました。

NiTi製ロータリーファイルの破折とその原因

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Rotary NiTi instrument fracture and its consequences」
Ni-Ti製ロータリーファイルの破折とその原因

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
歯内療法器具の破折は、普段の日常診療に多大な支障をきたす処置上の問題である。

Ni-Ti製ロータリ-ファイルの出現により このファイル破析という問題は、
おそらくNi-Tiという大きな技術的進歩を採用するに
相当な障害として際立ってくるであろう。

破折の発生頻度を最小限にするため、NiTi製合金破損の
メカニズムを理解しようとする数多くの研究か行われている。

このことは、器具のテサイン、プロトコル、
および製造法の点において変化をもたらしている。

加えて、経験、テクニック、そして能力という
術者に関する要因にも影響を与えているようにみえる。

本稿で提示する論文の評価から、われわれは、この偶発症の予防と対
処に関する臨床指針を導くこととする。

この論文からNiTiの技術的開発は進んでいるが、破折することがあることを考慮して使うことにします。

歯内療法用ニッケルチタン製ロータリーエンジンファイルの動的疲労と繰り返し疲労

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Dynamic and cyclic fatigue of engine-driven
rotary nickel-titanium endodontic instruments」

歯内療法用ニッケルチタン製ロータリーエンジンファイルの
動的疲労と繰り返し疲労

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

工ンジン駆動型ニッケルチタン製ファイルを試験するための適切な基準がないことは、
あらゆる領域におけるこれら器員のさらなる研究の必要性を意味する。

本研究は、3種のエンジン駆動型ニッケルチタン製ロータリー歯内療法用ファイル
(profile, hero, quantec)を検索対象とし、
根管形成中に器具に影響を与えた曲率半経に関する
動的破壊時間を評価し、さらに破折が生したときの
とテーバーに基づいたファイル径と
そのときの破析様相も評価した。

それぞれのファイル群と曲率半径にそれそれのサイスとテーパーか行きわたるように
10本のファイルを無作為に選び、計600本のファイルとした。

ファイルは毎分350回転の速度で、
模擬根管として焼戻して処理された綱曲線金型に揮入した。
5mmと10mmの2種類の曲率半得を用した。

すべてのファイルの破折までに要する時聞を記録し、
それぞれのファイルの破析面を電子顕微鏡で分析した。

曲率半径が、ファイルの破折抵抗性を決定する
もっとも有意な要因であるとわかった。
曲率半径か小さくなるにつれて、破折までに要する時間は短くなった。

ファイルのテーバーも破析時間の決定に重要であるとわかった。

直径が大きくなるほと、破折に要する時間は短くなった。

すべてのケースで、破析は、延性特性によるものであった。

こうして、ファイル破析の主原因は繰り返し疲労破析であることかわかリ、
この分野におけるさらなる解析や基準の設置が必要であることがわかった。

この論文を読んで、ファイルが少しでも変形した場合は すぐに捨てるように決めました。

ロータリーファイルによる根管形成  最終形成が根管解剖に及ぼす影響についてのマイクロCTによる評価

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「protaper rotary root canal preparation:
effects of canal anatomy on final shape analysed by micro ct」

protaperロータリーファイルによる根管形成
最終形成が根管解剖に及ぼす影響についてのマイクロCTによる評価

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

目的
術前形状のさまざまな根管を根管形成したときの ProTaper Ni- Ti 製ファイルの
相対性能を主価することを本研究の目的とした。

方法:
ヒト上顎大臼歯を、解像度36mのマイクロCTを用いて、
ProTaperによる根管形成前後にスキャンした。

根管を三次元的に再構築し、そして体積、表面積、厚み(直径)、
根管の変位(トランスポーテーション)、 および形成面で評価した。

根管体積の中央値に基づいて、 根管を、太い根管と狭窄根管に分類した。

比較は、 反復測定分散分析および Scheffe’ s post hoc testを用いて 、
広い根管と狭窪根管だけでなく、頬側近心根、遠心類側根、および口蓋根という
根管のタイプ間でも比較した。

結果
根管の体積と表面積は、近心類側根、遠心類側根、口蓋根において有意に同様な増加を示しており、
そして著しい根管形成の失敗は稀であった。

根尖の根管径と根尖から5mm歯冠側離れた部位の根管径では、

近心類側根において0. 38 mmから0. 65 mm へ、

遠心類側根に おいて0. 42mm から0. 56m mへ、

そして口蓋根において 0. 57mmから0. 79mmへ、それぞれ増加していた。

根尖部根管の変位(トランスポーテーション)は、 根管のタイプとは無関係に
0. 02mmから0. 4mmの変位量を示し、
太い根管は狭窄根管と比べて未形成領域の割合が有意に高かった(P <0. 05)。 結論 上顎大臼歯の根管は、in vitroにおいて 、大きな失敗なく ProTaper ファイルを用いて根管形成可能であった。 これらの ProTaper器具は、 幼若永久歯のような太い根管よりも、 むしろ狭窪した根管の形成に 用いたほうがより効果的かもしれない。 この論文より ロー最終形成が根管解剖に及ぼす影響についてのマイクロCTによる評価タリーファイルを使った根管形成は 有効であることが分かった。