アクアデンタルクリニック院長の高田です。
日本歯科放射線学会から出ている
「 インプラントの画像診断ガイドライン」 を読んで勉強しています。
ガイドラインの中の大切な内容をまとめながら、ブログに残していきたいと思います。
.CTによる距離計測について
インプラント術前診断における MDCT(SDCT を含む)や CBCT を使用した距 離計測は、臨床的に十分な測定精度を有している。ただし、適切な撮影条件について明確
な根拠に基づいたものはなく、専門家の意見にとどまる。なお、撮影時にガントリーは傾 けるべきではない。
・ MDCT・CBCTいずれも、インプラント術前検査として十分な測定精度を有している。ただし、臨床的にどの程度の空間分解能が必要かという問いに対するエビデンスは 無い。 ・ MDCTでは、スライスが薄く画像再構成間隔が狭いヘリカルスキャンを使うべきであり、 コンベンショナルスキャンは好ましくない 。ただし、最適なスライス厚につ いてのエビデンスは無い。 ・ MPR 画像の歪みを避けるために、ガントリーは傾けるべきではない。 ・ インプラント診断のための最適な撮影条件を規定しうる因子は多岐にわたり、ガイドラ
インとして特定の条件をベストとして提案することは難しい。このため、使用機種の特
性を熟知し、最小限の被曝線量で診断に必要十分な画質を得られる条件を設定できるよ うな、歯科放射線分野の専門家が必要である。