象牙質構造に及ぼすEDTAの時間依存性作用

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

象牙質構造に及ぼすEDTAの時間依存性作用

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

本研究の目的は、EDTA適用1分および10分後のスメャー層の除去と
象牙質構造に及ほすEDTAの効果を評価することであった。

6本の単根抜去歯は60号で根管形成された。

それそれの根の根尖側1/3と歯冠側1/3は根中央部を残して取り除かれた。
それから同じ大きさの2つの切片に歯軸方向で切断された。

同じ歯根から2等分したそれぞれの切片は、10mLの17%EDTAを用いて、それぞれ1分および10分間洗浄された。

その後、すへての試料は、走査型電子顕微鏡評価に供された。

結果は、1分間のEDTA洗浄がスメャー層の除去に効果的であることを示していた。
しかし、10分間EDTAを適用すると細管周囲、そして細管内の象牙質の過剰な浸食が生じていた。

以上のことから、根管治療では1分以上この洗浄法を行うへきでないことが示唆された。