新しいレジン系根管充填材で歯内処置された根管の破折抵抗性

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Fracture resistance of roots endodontically treated with
a new resin filling material」

新しいレジン系根管充填材で歯内処置された根管の破折抵抗性

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

緒言:

著者らは、ガッタパーチャもしくは新しいレジン系根管充填材を用いて充填された歯内療法処置歯の破折
抵抗性を評価した。

方法

著者らは、80本の単根管抜去歯を用い、以下の 5群に無作為に分類した。

ガッタパーチャを用いて側方加圧充填もしくは垂直加圧充填した群(グループ1 とグループ 2)。

新しいレジン系根管充填材を用いて側方加圧充填もしくは垂直加圧充填した群(グループ3とグループ4)。

根管充填を行わないコントロール和群(グループ5)。

標本は、 湿度100%で 2週間保管し、ポリエステルレジンに固定後、破壊荷重試験に供された。

結果

著者らは、 実験群間における統計学的有意差(Pく0. 05)を見出した。
新根菅充填材使用群は未充填のコントロール群と比べて破壊荷重の平均値が高く、
そしてガッタパーチャ使用群はコントロール 群と比べて低かった。

しかし、 (上記の結頻に)有意差は認められなかった。 使用した根管充填の術式にかかわらず、
新根管充填材使用群はガッタパーチャ使用群よりも有意に破折荷重の平均値が高かった。

結論

新レジン系根管充填材を使用して根管充填すると、 標準的なガッタパーチャ充填法と比較して、 歯内治療
を行った単根抜去歯の破折抵抗性は 、において増加した。

四床的な意味: 本研究結果が、新レジン系根管充填材を用いると歯の破折抵抗性が増加することを提示できたように、その新レジン系根管充填材の破折抵抗性以外の特性が、ガッタパーチャ根管充填材の特性と比較してさ
らに良好なものであるならば、 ガッタパーチャに取って代わるべき材料として考慮すべきである。

などの内容を勉強しました。