アクアデンタルクリニック院長の高田です。
「口腔粘膜疾患鑑別ガイド」の本を読みました。
口腔粘膜疾患を観察する上で 形や色で分類しておくと
診査を行ううえで役に立ちます。
具体的には
形から見た疾患の鑑別
・腫癅状の隆起性病変
・扁平状の隆起性病変
・平坦な病変
・陥凹病変
・水疱性病変
色から見た疾患の鑑別
・白色病変
・赤色~晴赤色病変
・赤白滞在病変
・黄色病変
・黒色病変
・正常粘膜色
などに分けて判別を行っていく。
専門的治療を要する状況の代表例
・腫癅状の隆起性病変で 境界が不明瞭な場合は癌が疑われる。
・扁平状の隆起性病変や平坦な病変で、赤色や赤白混在は悪性化する可能性が高い。
・広範囲の赤白混在病変は口腔扁平苔癬が疑われる。
・平坦で赤い病変、特に舌乳頭種萎縮を伴う場合は 口腔カンジダ症や栄養欠乏が疑われる。
・扁平状の隆起病変や陥凹病変で 硬結があり環境が不明確な場合は癌が疑われる。
・多発性のアフタで、それが初めての経験という場合はウイルス疾患が疑られる。
などなど
いろいろな知識を得ることができました。
臨床に生かしたいと思います。