感染根管治療におけるCMCP、フェノールカンフル、 および水酸化カルシウムの抗菌効果

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

感染根管治療におけるCMCP、フェノールカンフル、
および水酸化カルシウムの抗菌効果

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
根尖病変を有する65歯の単根歯の根管を治療したときの、根管貼薬剤として用いた水酸化カルシウム、
フェノールカンフル、およびCMCP(camphoratedparamon00
細菌は治療した30根管のうちの10根管から回収された。
治療に抵抗性のある特異な細菌は明らかにならなかった。

その結果は、感染根管治療は根管貼薬剤として
水酸化カルシウムペーストを使用すると2回の治療で終了できることを示していた。

歯内療法における診査の多くは、全ての歯科治療に共通するものである。
その詳細はここでは省略するが、完全な診断を期するにあたって行われるべきものである。治療を予定 する全ての歯に対して歯髄および根尖歯周組織の診断を行うべきである。
基本情報は医科的あるいは歯科的既往歴、患者の表現する主訴、視診、デンタルX線写 真から得られる。必

要に応じて温度診、電気診、打診、触診、動揺度などの診査を行う。
さらに歯周組織の診査、透照診、咬頭干渉の有無、細菌学的検査も必要となる場合がある。
状況に応じて複数方向からのX線写真が有効となる。
パノラマX線写真、バイトウィング法、 咬合法、反対側や対合歯のX線写真が必要となることもある。
さらに拡大視野や明るい光 源、あるいは口腔内写真が必要となる場合もある。
正確な歯髄や根尖歯周組織の診断を容易にし、さまざまな診査から得られたデータを比較するために、
患者に定期的な経過観察の来院を勧めるべきである。
参考資料として前歯 科医からX線写真を提供してもらうことが必要となる場合もある