ソケットリフトは、サイナスリフトに比べて患者への外的侵が少ない。
一般的に治癒期間も短いため残存骨高径が6mmあれば長径8。25mm
のインプラントを用いたソケットリフトを第一選択にできる。
ただし、ソケットリコトは盲目的な処置であるために、術前・術中にCT撮影を行い
上第洞粘膜の穿孔の有無や上顎洞粘膜の挙上量を確認しながら
注意深く手術を進める。
もしも上顎洞粘膜を穿孔させてしまった場合、側方から開満(けイナス
リフして身孔の新をすること)も可であるが.第者らは当日の手術を中止し
2カ月後に再手術を行うことが可能である。
再手術を行うことができる。再手術した部位が完全に骨性治癒したいため
骨補填材の注入よいばあいも多く、再度上顎粘膜を穿孔するリスクは非常に
低いと考えられている。
またサイナスリフトにおける側方の開道予定部位に太い後上歯槽動脈が走行
している場合血管損傷のリスクを避けるためにソケットリフトを用いた
埋入を選択する場合もある。
ソケットリフトでの洞底粘膜の挙上限界
検体にソケットリフトで実際に骨補填材を注入し洞底粘膜をを何ミリ
挙上したら上顎洞粘膜が穿孔するかを評価
した報告がある。
臨床的にも失敗だと考えられるような大きな穿孔は6mm以上挙上した場合に
生じる。症例にもよるが、ソケットリフトは3~4mmまでの上顎洞粘膜の
挙上症例に友好的であることが分かった。