アクアデンタルクリニック院長の高田です。
「The fundamental operating principles of electronic root canal length measurement devic」
電気的根管測定器の基本的な動作原理
根管治療の論文を読みました。
学んだ内容
根管治療を根管内に制限すべをきであることは一般的に受け入れられている。
この目的を達成するためには根管形成の間、 根端を正確に測定しなければならず、
そして根管形成中は厳密に測定した作業長を維持しなければならない。
電気的な方法を含むいくつかの測定法が根端の決定のために用いられている。
しかしながら、この根管長測定に用いられる電気的装置の基本的な作動原理および分類は、
しばしばはっきりせずに、 議論の的となる。
すべての電気的根管長測定器の基本前提は、 ヒト組織が電子部品を組み合わせることにより
模造可能な特徴をいくつか備えていることにある。
したがって、 この模型の抵抗力やインピーダンスといった電気特性を測定することより、
根端を探知できるはずである。
根管系は、電流の絶縁体である象牙質やセメント質に囲まれている。
しかしながら、それ自体が電流の伝導体である歯根膜と
電気的につぐ根管腔の導電物質(組織、組織液)を入れた小さな穴である。
こうして、 根管内の組織や組織液と一体になった象牙質は、
象牙質の厚さや真性抵抗率による値を示す抵抗器を形成し、
これらの容積により決まる値、固有抵抗率を生じる。
歯内療法用ファイルが根管に挿入され、 根尖最狭窄部に近づくと、
抵抗物質(象牙質、組織、組織液)の有効長が減少するため、
歯内療法用ファイルと根失孔間の抵抗が減少する。
抵抗特性と同様に、歯根の構造は容量特性をもっている。
したがって、 根端を決定するために他のいろいろな原理を用いた種々の電気的手法が開発されている。
ー番簡単な装置が抵抗を計算する一方、他の装置は高周波、 2帯域周波 、
もしくは多重周波などを用いてインピーダンス測定を行う 。
さらに、いくつかのシステムは、 根端を決定するために低周波振動を用い、
あるいは低周波振動と電圧勾配法の両方を使用している。
本総説の目的は、根管長測定をうたう異なるタイプの
電気システムの基本的な作動原理を明らかにすることであった。
論文の内容を学ぶことにより、どのメーカーの根管長測定器を購入すべきかが
分かりました。