口腔筋機能療法とは

アクアデンタルクリニック院長の高田です。
予防・メンテナンスの資料を読んでいます。

口腔筋機能療法とは 歯列を取りまく口腔周囲筋の機能を改善する訓練法である。歯列は舌・口唇・頬などの口腔周囲筋から圧力を受けている。咀嚼・嚥下・発音・呼吸など、口腔と関連した機能に問題がある場合、歯列に及ぶ均圧の衝突が崩れ、不正咬合や矯正歯科治療の後戻りの原因となる。口腔周囲筋の機能を改善することにより、筋圧の不均等を是正し歯の正常な形態を維持するための環境を整えることが本来の目的である。

個々の筋肉の訓練、咀嚼・嚥下発音の訓練、姿勢の訓練 の要素から構成される。また、必要に応じ 呼吸 姿勢に関する訓練、指吸癖、咬爪癖などの口腔習癖に対する指導を加える。個々の筋肉の訓練では 舌、口唇、軟口蓋、咀嚼筋など、それぞれの筋肉の機能改善を図る。筋力を強めるだけでなく、過緊張を訂正し全体的な調和を図る。筋力を強めるだけでなく。咀嚼、嚥下、発音の訓練では、これらの口腔機能の総合的な改善を図り、歯に加わる均圧の不均等の是正につなげる。姿勢位の訓練では 案税時に口唇、舌、下顎がつねに正しい位置にあることを目指す。具体的には 口唇は暗税時にリラックスした状態で閉じ、鼻で呼吸をしている。舌は安静時に口蓋にリラックスした状態で挙上している。上下の歯は安静時に わずかに離れており、嚥下の瞬間のみ接触する、という状態である。安静時に歯列に及ぶ均圧は弱いが、作用時間が長いため、歯列の均等状態にもっとも大きな影響を及ぼすとされている。

MFTは主に矯正歯科と関連して実施されているが、他の分野にも活用されている。また、高齢者の口腔機能回復、歯周病、補綴治療などにも応用されている。歯の萌出、歯列、咬合、う蝕、噛みしめ、咀嚼時間、変咀嚼、嚥下時の舌提出、食行動のムラ、口唇閉鎖不全、口腔習癖、舌小帯、体格、口呼吸、返答肥大、いびきなどについてのチェックリストと「評価基準が定まっている。これらなすべて重要であるが大気にわたりやや複雑であるため、混合歯列期の患者に対し歯科医院で見るべき注意点として、特に食べ方に注目したい。